「堤幸彦」という演出家の名前に注目したのは 1999年のTBS系ドラマ「ケイゾク」(主演:中谷美紀)からだ。
ドラマじたいが とても面白かったのだが、ある時、ふと、「何故面白いのか?」と考えたら カメラワ-クというか丁寧な編集であり、随所に散りばめられた小ネタだと気づいた。
本編のスト-リ-じたいが面白かったから、陰に隠れがちだが ドラマ好きの仲間達の間では この絶妙な小ネタが よく話題に上がったものだった。
その時に、その時から数年前に隠れヒットした日本TV系のドラマ「ポケベルが鳴らなくて」の演出も 大半が堤幸彦という演出家だった事を知った。
「北の国から」で 一躍ブレイクしかけた裕木奈江が 不倫で家庭を壊す小悪魔的女の子という役が あまりにもハマり役だったため、ある雑誌の読者投稿で嫌いな女優の上位にランキングするなどで すっかり嫌われてしまった事が その後、彼女を画面を観る機会が激減した…と、裕木奈江ファンの友人は今でも悔しがる。
それも堤幸彦の仕業かと思えば ある意味、演出の妙の副作用と言えるのだろう。
そして、翌2000年 TBS系「池袋ウエストゲートパーク」 テレ朝系「トリック」と 相次ぎヒット作を産み出す。
この2作品にも「ケイゾク」と共通で言える事は 編集の丁寧さと小ネタ、伏線の多さと上手さである。
堤幸彦のドラマは オンタイムでTV画面で見るのも面白いけど、録画して見直しても 小ネタや伏線により新たに面白く見れる事、そして DVD化する時にカットした画等を再編集してくれるから また、あらたに楽しめる…と言う事である。
「ケイゾク」「池袋ウエストゲートパーク」「トリック」 この3作品は 本格サスペンスとまではいかないが、推理物の流れでありながら コミカルな物でもあり、のんびり寝転がって眺めるのがドラマの楽しみ方…というのであれば 実に理想的な作品である。
で、「推理物」的味わいが壊れていないのは 推理物には不可欠な最後の謎解き場面で「ふむ なるほど」と視聴者に感じさせるための伏線である。
色々と高名な演出家は多いのであろうけど 私は、その殆どの名を知らない。
けど、堤幸彦の名前は知っている。
名前を知りたくなるほど「面白い」と唸った作品の演出家が堤幸彦だったからだ。
実際、名前を挙げて申し訳ないが 私は野島伸司とか北川悦吏子が脚本と聞くと 見る気が激減する。
両者とも 初期の作品は何も知らずに見ていたが、近年の作品は ほとんどが途中で見るのを止めている。
その理由は、シナリオの鍵となる部分に 以前、観た映画やドラマの台詞や設定が頻繁に見え隠れする事。
そして ある意味、脚本家だけの責任とは言いにくい部分ではあるが、無意味に出演する役者が単に人気だけじゃなく スキャンダル等で視聴率が稼げそうな役者優先の構成に感じられた事が多く、役柄と役者が全然ハマっていない…と感じたキャスティングを多く見受けた事。
同時に、ドラマである以上、脚本の出来が重要なのは事実であるが、堤幸彦作品の演出したドラマを観た後では、どんなに素晴らしい脚本でも演出家の腕次第で駄作になりかねない…とも、思うようになった。
「世界の中心で愛をさけぶ」のTV版の演出家が堤幸彦だと 最初から知っていれば、その理由だけで オンタイムで観ていたかもしれない。
別のコラムで述べたように 最初に原作を読んで、見限っていた部分があったので 私は当初、見ずに済ましたのだが、後になって TV版のDVD-BOXを購入した際、演出家:堤幸彦の名を見て「シマッタ」と後悔したのも事実だ。
で、実際に 見た結果から言えば、先に挙げた「ケイゾク」「池袋ウエストゲートパーク」「トリック」と言った3作品に比べて 小ネタ的要素は少ない。
しかし、純愛物なのだから それは当然の事である。
そのぶん、伏線の張り方は 凄まじいぐらいに緻密だと思う。
編集も 申し分無いほど丁寧だ。
そして、堤幸彦作品だからこその真骨頂と言えると思うのだが、1度、最初から最後まで観た後、もう一度 最初から見直した2度目こそ また泣けるのだ。
もしも「TVで1回 観たからいいや…」という人がいるのなら それは大変、もったいない。
わずかではあるが DVDはカット映像の追加など再編集も施されているし、なによりも1話から5話までの アキが元気な頃の回で、最初に観た時とは違う泣き方が出来る。
2回観て はじめて「あ~そうだったのか」と言える部分があるのである。
こういうドラマは 観る者として実に嬉しい。
今後も頑張って下さいと応援しつつ、作品を楽しみにする次第だ。
お邪魔します
堤作品好きです!本編はもちろんなんですが、作品中に
散りばめられた小ネタが堪らないっすね~
あの小ネタが見たさに、借りてきて…気付いたら一気に
見終わってます(笑
去年の年末に「名古屋嬢っ」が深夜にやってたんですが
http://www.nbn.co.jp/nagoyajyou/
これまたいい感じでした^^
ぷまさん ども^^
その作品 知りませんでした。
今度、レンタル屋に行ったら探してみます。