今回は 第8話と第9話のアキ父の心情について 勝手に語ってみたい^^;
(またまた、今回も 勝手な妄想なんで笑い飛ばして下さい^^;)
と言う記事でも触れてきた事だが、第8話では もう、既にアキとサクの交際をアキ父は認めている…と私は解釈している。
ゆえに、冒頭で、病院の前でサクと鉢合わせした際の

「こんにちは… 人に会ったら挨拶しなさい」
と言う台詞は あたかも我が子(娘婿?)への躾の様に映り、

「君は毎日(見舞いに)来てるようだな… (俺に断りもなく)勝手に」
と、再び ブラックジョ-クをかまし、

「じゃ、これからは お父さんに ちゃんと…」
と慌てるサクの言葉尻を捕まえて

「お父さん?」
と 彼女の父親が 娘の彼氏に対して行う 特有の嫌がらせをしつつも

「じゃ、僕はこれで…」
と、逃げ帰ろうとするサクを

「誰が 帰れって言った?」
と、ちゃんと引き留める様子に表れる。
また、同時に父親として 病気と闘おうとする娘に してやれる限りの事をする事だけに集中していく腹が固まったとも思うのは

「前向きに頑張るって言ったんだろ?」
と、娘にマスクをつけさせ

アキの為に本を買い集めていたりするシーンで判る。
そして、圧巻なのは

「君は大学は どうするんだ?
治療は何年かかるか判らないんだぞ
君の人生ってものもあるだろ?」
と、サクを気遣う様は 最早、「何処かの馬の骨」扱いとは雲泥の差であると言えよう。
さて、第7話の終盤 アキが思い詰めて海に…という流れがあるが、私の経験である1970年代では「白血病の告知」=「死の宣告」であったから 7話のアキの様な状況へと至るケースは少なくなかった。

このTV版「世界の…」では 1987年代と言う事もあって「4:6」の生存率…という アキ母の会話に表されているけれど それでも決して、楽観できる病気では無かった。
だから、アキ父も当初は告知に踏み切れず悩んだのは 先に挙げた第7話の終盤の様なケースになる事を心配したからでもあり、仮に そうならなかったとしても 娘が絶望して落ち込んでしまう事を心配しての事でもある。
第9話冒頭に至り、

残念ながら アキの病状は悪化してしまい 医師から「覚悟」の必要性も示唆される。

娘の寝顔を見ながら

こぶしを握りしめる様は 心中を察して余るばかりだ。
その後、再び病室に行ってみると

「結婚写真を撮ろう」と楽しげな二人

なにかと思って取り上げたら それは婚姻届で…

「冗談だから…」と言う娘ではあっても アキ父にとっては 心中穏やかでは無い。
それは 娘が嫁に行く…という寂寥感の問題では無く、娘の余命がもしかしたら…という問題なのであり

たまたま見かけた少女の姿が 幼い頃の娘とダブリ

「もっと甘やかしてやれば良かった…」と 呟く様子から 私には そう思えてならない。
ゆえに、密かにサク父に結婚写真の撮影を頼むアキ父のシーンだが

「もちろん、かたちだけです。
もの凄く身勝手な御願いだとは判っています
ウチの娘は 長くないかもしれません。
もしも、私が 朔太郎君の親なら そんな写真は撮るなと言います。
残された者に 辛くなる事の方が多くなる気がします」
というアキ父の台詞には 少しでも楽しく幸せな思い出を作ってやろうとする気持ちが表れているが… その根底には「アキの死を覚悟して…」という気持ちが窺える。
それに対して

そうですかねぇ?
きっと、こんな風に幸せになりたいって 思うんじゃないですかね?
という サク父の台詞は アキに生きて欲しい…という意味で 心良く応じる言葉で

意表を突かれたように ハッとしながらも

深々と頭を下げるアキ父
このシーンは アキ父とサク父 二人の父親の それぞれの温かさが出ていて とても良いシーンである。
戸籍上とか 法律上…等と野暮な事はさておいて 松本家と廣瀬家の婚儀が整ったシーンとみても良いとさえ私は思う。
「かたちだけの」とは言え、結婚写真を撮る事となり アキはアキなりに さすがアキ父の娘だけあって スジを通そうとする。
それが

前夜、アキ父に来てもらい

「喧嘩になると嫌だから」と カセットに吹き込んだメッセージを

アキ父に聞かせる。
アキのテープの言葉の中に
「頑張って ちゃんとするから…」
「今の私には こんな事しか頑張れないけど…」
この「頑張れ」という言葉は アキ父がアキに言い続けてきた言葉である。
【第2話】

「揉めるのが嫌で 家でも学校でも 嘘ばかりついている」
そう言って父に反抗する姿を見せなかったアキが 唯一、反抗して見せた時の言葉が

「私、いつまでがんばり続ければいいの?」
それを思うと ここに来ての「がんばる」と言う言葉は 父の希望に沿いたいという娘の気持ちの表れであるのだろうけど、アキ父にしてみれば アキの病状を考えると とても、せつない。
そして、このシーンは同時に 結婚式の前夜 花嫁が花嫁の父に送るという
「お父さん 今まで、御世話になりました…」
という、娘を持つ親父としては 何とも言えないシーンともダブって映る。
さて、それに対してアキ父は

「これがヤル気のある奴のテープか?
日時と場所を入れなさい。
誠意ってのは そんなとこに表れるものだ…」
と言う。
これは 「結婚式の前夜の花嫁の父」の様な テレ隠しの様と受け止める視聴者は多いと思う。
基本的に 私も そうだと思う。
ただ、度々 このブログで御紹介申し上げている「某国立大学理工学部研究室のアキバ系研究員」達との会話の中で
「”日時と場所を入れなさい”って なんかオカシクないスか?
だって、”明日、結婚写真を撮る”って時間はともかくテープで
日付は言ってるし、場所は サク父に頼み込んだのアキ父なんだから
わざわざ聞く必要無いでしょ?」
という疑問を提起された事がある。
その時に 私が思ったのは…
ここで、アキ父が言う”時間と場所”って言うのは 今回の「かたちだけの」結婚写真ではなく、(病気を克服した上で)ちゃんとした「結婚式の日取り」という意味なんじゃなかろうか?と言う事である。
アキが言う
「頑張って ちゃんとするから…」
という言葉に対して
「ちゃんと頑張って、ちゃんとした結婚式を挙げて見せろ」
そういう願望を込めての言葉なんじゃなかろうか…と。
私事で申し訳無いが…
私と嫁が結婚する時、私は個人的に ”亡き友”の親父さんのところに挨拶に行き、
「結婚する事にしました」
と、告げた時の事
「おう、そうだってな… 良かったな…」
そう言われて「え?」と思った。
「親父さん いつ、誰に聞いたの?」と。
実は ウチの嫁が生前の”亡き友”と 嫁が結婚する時には ”亡き友”宛てに結婚式の招待状を送り、たとえ返事が来なくても”亡き友”の席を 友人達の席の間に 必ず、ひとつ作っておく…と、約束していたのだ。
で、”亡き友”の死後、”亡き友”のオフクロさんが 気を病んでしまわれたから、オフクロさんの目につかないように 事前に親父さんに 電話をして その約束の事を告げると同時に報告もしていたのである。
結婚式当日、”亡き友”宛の招待状を持って”親父さん”が現れ、”亡き友”の席に座り、「某国立大学理工学部(講師)や「易者の様な診断しか下さないインターン」達と同じ席で 式を祝ってくれたのだ。
その時に、控え室の嫁のもとに現れた”亡き友”の親父さんは
「アンタは ウチの娘(亡き友)の一番の友達だったからな…
スマンけど 今日は ウチの娘の結婚式だと思って
眺めさせて欲しいんだ… そのかわり、実の両親や旦那に
相談出来ない様な事でも 私に力になれる事なら何でも
いつでもいらっしゃい。
自分の御両親と 旦那の御両親と その他に、
3番目の親父がいると思ってくれていいから…
で、もし 子供が産まれたら この3番目の爺ぃにも
ちょっとだけ抱かせておくれよ」
私の知らないところで そんな会話がなされていたらしい。
嫁は そのおかげで 大泣きして 土台からやり直さなければならない程、化粧が崩れ、理由の判らぬまま ホールの入り口で30分 係員のお兄さんとタバコを吸いながら待ちぼうけを食わされた新郎が私だ^^;
だからねぇ…
写真の撮影を眺める

このアキ父の姿は 結婚式に来てくれた”亡き友”の親父さんの姿を どうしても思い出さずにいられない。
ブタネコさんへ
今日のは秀逸です、もの凄く良い!!
朝っぱらから中年親父の涙腺を刺激してどうするつもりですか?
文章の中の結婚式では三浦友和と倫世を演じた女優さんを想像してしまいました。
下手な小説家や脚本家の頭で考えたことより実際に起こった事の場面は強烈に視聴者に訴えますね、場面が目に浮かぶ様です。
しばらく封印していたけど、もう一度見たくなりました。
亡き友の父上のお言葉、凄いですね
30分経った後は奥さんは大丈夫だったんですか?
★ タンク さん
すいません、お盆ということで…^^;
★ うごるあ さん
よく、「箸が転がっただけで笑う年頃」って言葉があるじゃないですか、
結婚式の最中の嫁は ちょっと、突っつくだけで泣いてまして…^^;
なんでかなぁ…って不思議だったわけです。
で、その晩 聞いたら、その親父さんの話でして… その後は
朝まで、私が泣いてました^^;
>ブタネコさん
セカチュー関連はROMだけにしようと決意していても、ついついブタネコさんの記事には、その自ら課した掟を破って書き込みたくなります。
僕はどんな形であれ、たとえ自費出版でも何でも、このブタネコ青春期を小説か、シナリオにすべきだと切に思います。今回も感動させていただきました。
頑張ってください。
森下圭子、井上由美子に次ぐ今の力あるシナリオ作家はブタネコさんだと個人的に思うほどです。
亜紀父の拳を握る、こういう所もテレビ版セカチュウならではの、素晴らしい脚本なのでしょうね。
結婚式の挿話にも
大粒の涙がボタボタこぼれ落ちてきました。
会社で読まなくてよかった・・・
お盆も終わりますね。
亡き友の親父さんも
娘さんと一緒にこのブログ見てたでしょうねw
私はそう思いたい。
いいお話をありがとうございますヨカターヨ・゚・(ノД`)・゚・
★ アトラン さん
私は ただ、頑固で偏屈に 好き勝手なことを語っているだけですから^^;
★ Wen さん
お盆というということで…
お楽しみ いただけました?
そりゃ、良かった^^