現在 23時 北斗星は森町を通過したところだった。
(東京までの 残り 約12時間ちょい)
【冒頭にあたり、管理人注記】
この物語は1話完結の様に見えて そうでは無い部分があります。
(たぶん…、きっと… あ・あるハズです。^^;)
なので、途中から読み始めた方は どうか
・第1話『短小説「北斗星」』
・前 回『短小説「北斗星」 10』
上記URLを御参考に、御一読願います。
【今日のウンチク】
森町から函館へと進む途中に「大沼国定公園」と呼ばれる景勝地を通過する。

「大沼と駒ヶ岳」
北海道と言うと 真っ直ぐ伸びた国道と その両脇に広がる畑…とか 「北の国から」でお馴染みのラベンダー畑とか ジャガイモ畑…の景色を思い浮かべる人は多いだろう。
私は そんな北海道の景色の中で この「大沼国定公園」の景色はベスト5から欠かしたくない景色だと思っているぐらい好きな場所なのだ。
この場所は 出来るだけ天気の良い夏か秋に訪れたい場所である。
(冬は何も無い^^;)
外国での旅行や居住の経験が豊富な友人達は 皆、この景色は「ヨーロッパの風景」だと口を揃えて評する。
日本にあって外国の景色を大事にしろ…という意味で言いたいのでは無い。
観光開発は商業的にはアリの話しかもしれないが、開発=人の手が加わる…という意味でもある。
そんな中にあって いくつかは出来るだけそのまま放置しておくのも大事な自然保護なんじゃないの?と私は提言したく 特にこの大沼国定公園は是非とも放置してほしいと願っている。
車掌の話によると独り旅の小学生の男の子は乗客にいないと言う…
でも、私の目の前には 少年がいた証の缶コーヒーの缶がある。
「まさか…」と深刻な顔をして呟く車掌…
私は ふと思いついて 少年の座っていたシートを触ってみたら…
濡れている… orz
グシャグシャでは無いから 見ただけじゃ判らなかったけど、確かに濡れていた。
その仕草を黙ってみている車掌。
実は昔、聞いた事がある。
函館から大沼へと向かって国道5号線を北上すると「もうすぐ大沼です」という場所に「大沼トンネル」名付けられた比較的長いトンネルがある。
そして、そのトンネルを抜けて直ぐの所に 国道沿いに実に立派なお地蔵さんが立てられているのだが…
私の聞いた話を そのまま書く
(少なくても40年以上前に聞いた話で信憑性は保障しない^^;)
昔、両親と一緒に大沼に遊びに行った小学生の男の子が 大沼で遊んでいるうちに親とはぐれてしまい 気づけば日が暮れて周囲が真っ暗になってしまった。
男の子は 仕方無く歩いて帰ろうと決意して 国道をテクテクと歩いて行った。
すると一台のトラックが 子供の後ろから走ってきたので、子供は手を振って そのトラックを停めて、運が良ければ函館まで乗せてくれるように頼もうとしたのだが… その子は 実は運が悪かった。
実は そのトラックの運転手は居眠り運転をしかけており 調度、ウトウト…としたところだったのだ。
子供は車にはねられ、その上、服が車体の底に引っ掛かってしまい そのまま函館市内の手前の亀田という場所まで引きずられてしまったそうな…
それ以来、時々 その子供がはねられた時間になると亀田のあたりでヒッチハイクする小学生の男の子が現れ、「大沼に連れてって」と頼むのだそうだ。
そして、その子供がはねられた場所に来ると 子供は車内からスッと消え、座っていたシートの辺りはビチャビチャに濡れてると言う…
実は この話には、もうひとつオチがあり、その日 本当は子供は親とはぐれたのでは無かったのだ。
両親は生活苦が理由で大沼に身を投げて心中したのだが、間際に不憫に思ったのか 子供をあえて置き去りにして果てたのだという。
だから、シートが濡れるのは 沼の底から両親が迎えに来るからだろう…
その話を聞いた親戚が その子供がスッと消えると言われる地に地蔵さんを建てて 慰霊したのだそうな…
すっかり忘れていた話を 私は思いだした。
考えてみれば この線路は殆ど国道5号線と並行に走っているのである。
子供がたまにはJRに乗ってるのかもしれない…
そう思うと なんだか肌寒く思ったのだ。
しかし、車掌はと言うと…
わりと何十枚も書類を挟んであるクリップボードの その挟んである書類をペラペラとめくりながら「う~ん」と唸っている。
やがて、一枚の書類で目が止まると
「お客さん その子供、どんな格好してました?」と聞く
「髪は長めのスポーツ刈り、角顔で
どっちかというと小太りの一歩手前、
上はネルの長袖の開襟シャツで緑と赤のチェック柄、
下はありきたりのジーンズだったなぁ…」
すると車掌氏は
「ちょっと服装は違うけど これかなぁ…」
と、呟きながら
「小学校の5・6年生ぐらいで 子供の割に敬語を交ぜた会話が出来る…」
それに対して私は
「あ~ そうそう、そんな感じ」
と言うと
「そうですか… じゃ、ちょっと無線で確認しますんで
後ほど こちらか、座席の方に伺いますので ちょっと失礼しますね…」
と、立ち去ろうとするので
「ちょ、ちょっと車掌さん
ねぇ、もしかして そんな有名な話しなの?」
と聞くと 車掌は
「今、確認してみますんでお話はそれから…と言う事で
あ、それとこの件は ひとまず、どうかご内密に…
それと、もし その子を見かけましたら 速やかにお知らせ願えますか」
そう言って足早に立ち去った。
ロビー・カーにポツンと独り残った私は 目の前の濡れたソファに目がいった途端、この場は早々に立ち去って 自分のコンパートメントに戻ろうと思った。
現在 23時ちょい過ぎ(東京までの 残り 約12時間)
To be continued … ( ホラーかもしれないな? … これ )
こんにちわ、ブタネコさん。
続きが気になって、何も手につきません。
毎日ぽちっとしてますので、よろしくお願いします(笑)
Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)
じぇ、JRの寝台列車には、おばけリストなるものがあるのですか~
車掌さん、無線で一体何を確認するのでしょう。。
★ junchin さん
私も 続きを書かなければと 他の事が手につきません。(ToT)
でも、エース・コンバット・ゼロ ACEモードまで完クリしましたが…^^;
★ nov さん
>車掌さん、無線で一体何を確認するのでしょう。。
さぁ、なんでしょね…