1996年公開の映画「キッズ・リターン」について語ってみる。
この作品は いろんな意味で意義深い。
私の中では それまでの映画観や俳優感が大きく変えられた一作とも言える。
主役の二人「安藤政信」と「金子賢」は これが映画デビュー作と言える。
まぁ、率直に言って 金子賢の棒ぶりは今もそんなに変わっておらず、それがとても残念ではあるが、安藤政信は この時点でやっぱキラッと輝くモノがある。
落ちこぼれと言っていい高校生の二人が 目標を見つけられず日々を過ごす中で
ボクシングと出会い…
兄貴分の金子が 安藤にスパーリングでダウンされたのを機に ボクシングを止め姿を消す。
その後、数年の間に
安藤はボクサーとして着実に階段を上っていき…
金子はヤクザとして階段を上がっていた…
この作品の意義深い点(その1)は 落ちこぼれ高校生が
ポルノ映画を見ようとして「18歳以下お断り」を告げられると
こんな格好で現れるくだらなさ。^^
なんか 物凄く、自分がその年代だった時のノスタルジィーが沸く。
で、この作品の意義深い点(その2)は
ヤクザの組長「石橋凌」と幹部の「寺島進」
この二人のアウトローぶりの見事さが その後の二人の俳優としての格をグンと上げたんじゃないか?と思う点。
そして、この作品の意義深い点(その3)として…
ロートルボクサーとして そのダメっぷりを見事に演じた「モロ師岡」の渋さ。
自分だけがくすぶるのでは無く、周囲の者までをも引きずり込んでくすぶらせる様は見事と言って良く。
ホント、こういう奴が世の中には多いんだ…と共感する。
で、あまり気づかれて無い様なので 私として触れておきたい この作品の意義深い点(その4)として…
最初は ヤクザ達や高校生が行きつけの中華屋の倅だが…
いつのまにか ヤクザの若い衆となり…
やがては 組長の身代わりで出頭し、刑務所に入る若者…
この役を演じているのが「津田寛治」
そう、
映画版「世界の中心で愛をさけぶ」で坊主役だったのが この人。
個人的に 最近、見た映画だと
「カーテンコール」の鶴田真由の亭主役
この人も渋い脇役として 実に多くの作品に出演しており、私が大好きな俳優の一人。
要するに この10年の間に 実に良い役者へと更なるステップアップを果たした役者達が まだ、俳優としては一般的に無名に近い状態でありながらキャスティングされ、そこでそれぞれが輝きをみせた作品として意義深い…という点を私は強調したいのだ。
で、そんな中でも 特に
この安藤政信は この映画で俳優としての素質を私に見せつけただけに 今日の安藤ヒャッホイに至った根本的理由ともなる。
バックに流れる久石譲の音楽も実に良く。
暗くて判り難かったけど
酔っぱらった僻んだ中間管理職の「大杉漣」も実に良い。
この名作がいつ来るかと・・・心待ちにしてました。ありがとうございます!!
安藤くんの原点である「キッズ・リターン」・・・・・本当に素晴らしいですよね。(涙)
世の中に、安藤政信は知らなくても、「キッズ・リターン」のファンという人は結構います。
いま考えると、素晴らしい脇役の方々も沢山でてたんですね。
この作品の力で、その後のステップアップがあったとも言えるんでしょうか。
安藤くんは、この頃から演技が光ってたんですね。
私は、はじめルックスから入ったミーハー女なので、この「キッズ・リターン」を観た時は、
ガ~ンと頭をなぐられたようなショックを受けました。
切ない青春ですよね。
ファンにとっては別格な作品です。
★ あかり さん
>ファンにとっては別格な作品です。
たしかに安藤ヒャッホイには別格な作品ですよねぇ…^^
私としては それ以上に 他の俳優陣にも目をひかれてしまう 傑出した作品でもあり…
今後の活躍を楽しみにするなかりです。^^