1993年に公開された映画を再見した。
警察キャリアでありながら、ある事件をキッカケに警察組織内でハミ出し、飼い殺しとなってしまった鮫島警部 その主演は
「真田広之」
先に 主な出演者を挙げると…
主人公の恋人で、ロック・シンガー「田中美奈子」
主人公の上司「室田日出男」
主人公と同期の警察キャリアで反目し合っている「今井雅之」
警察オタク「松尾貴史」
危ない青年「浅野忠信」
屋形船の女将「余貴美子」
ガン・ショップの奇妙な店主「大杉漣」
ヤクザの若い衆「高杉亘」
改造銃の天才密造者でありホモ「奥田瑛二」
この映像を今回 再見したのは
「高杉亘」の初期を確認したかったからなのだが…
あらためて見直すと
この当時、高杉同様 無名に近い「今井雅之」が 実に嫌味な警視正を好演しており…
「室田日出男」が実に渋く
「大杉漣」が実に奇妙で^^
「浅野忠信」が実に暗い青年を好演している。
つまり、サブ・キャラクターが巧くキャスティングされており それぞれが好演している…という事。
まぁ、
恋人役の「田中美奈子」に関しては賛否両論が起きたが、私は密かに気に入っているし…
なによりも特筆すべきは
「奥田瑛二」のキレっぷり
ギターや携帯電話やポケベルを改造して銃を仕込む…
この上の携帯電話の画を見て この時代を懐かしく思い出す。^^
「携帯」とは名ばかりで重かった…^^ それに高かった^^
(保証金だの なんだかんだ初期費用だけで30数万かかったのだ^^;)
ま、そんな事はともかく…
これは 「大沢在昌」のヒット・シリーズである「新宿鮫」シリーズの1作目の映画化作品でもある。
私は この「新宿鮫」シリーズの愛読者で 全作を愛読しており、特に初期の頃の作品は大変面白い作品だと思っている。
この「新宿鮫」において ブタネコ的に「何が良い」かと言えば…
物語中に登場するヤクザの会話文に出てくる隠語が なかなか、良く知ってるなぁ…と思わされる点。
オデコ、デコスケ=警官(特に刑事)
くすぶる=落ちぶれる
あんネェ=兄貴分の女房
しきてん=見張り
等々…
ただ、苦言を言えば 関東系と関西系の隠語が ごちゃ混ぜになっており、物語中で関西系のヤクザと設定されているのに 会話が関東系である事がとても多く そこは勉強不足と言わざるを得ない。^^;
が、今日では数少ないハードボイルド系の作品であり、今後も楽しみにしたいと期待するばかりだ。^^
で、今回 取り上げた1993年の映画の後、シリーズ化されるのかな?と期待していたのだが… 残念ながら 真田広之の鮫島警部役では無く、館ひろしが鮫島役で 何故かNHKで当初はBSでのみ視聴できるTVドラマシリーズとして制作されるようになった。
まぁ、際立って駄作とは言わないが NHKの制作では 微妙な裏側の面白みが大きく削がれ、しかも「館ひろし」の演技は「鮫島を演じている」のでは無く、「カッコつけた館ひろしが鮫島になったつもりでいる」としか言えず、続けて見たいとは思わなかったので最初の一作目しか見ていない。
なんか、唐突に昔の記事にコメントしてすいません。ハンドルネームも、中途半端ですが、これ使わせてもらいます。
昔の記事を読ませていただき、コメントせずにはいられなくなりました。
さすが、ブタネコさんのセレクションは渋いと思います。
この映画は93年に、公開されたものですが、個人的には警察映画としては当時の最高傑作だと思っています。いわゆる、戦争映画として置き換えると、考証が極めて良くできた映画に当たるのではないでしょうか。この後、「踊る大捜査線」が出るまで、ドラマや映画で、キャリア、所轄、公安といった警察内部の縄張り争いを真正面に描いた作品は、ほとんどなかったと記憶しています。また、映像の細部にわたって、こだわりがあるのもポイントが高い点です。映画内の、ニュース報道の映像や、ワイドショーの映像のこだわりの高さ。普通に撮影すれば荒唐無稽な画面にならざるを得ない改造銃が、妙にリアルな点。警察署内の拳銃庫での手続きなどなど、監督が、安易な妥協をせずに映像を作っていると思われます。
それにも増して、捜査本部に出入りする私服警官の顔と服装の渋さ。主人公らの後ろをうろうろしているセリフの無い刑事たちが、妙にリアルなのに関心した覚えがあります。
特に90年代以前は、東京の繁華街での映画撮影が、今とは比べ物にならないほど、困難な状況にあったと思いますが、一見すると、ほとんど歌舞伎町で撮影したかのような画面は、かなりの完成度です。この頃の警察ものは、いざアクションシーンになると、いきなり波止場や、廃工場に移るのが当たり前の頃ですから、それだけでも、かなり新鮮でした。(当時も、今も新宿が私の乗り換え駅なのですが、よく見ると、歌舞伎町で撮影されているのは冒頭の鮫島が街中をうろつくシーンだけだと思います)
また、この作品はテレビ局が映画事業に参入する先駆けのような映画だったと記憶していますが、この頃のクオリティの高さは姿を消し、いつの間にか、安直な作りの映画が多くなっているのは残念です。この監督が、その後、何を撮影したのか、妙に気になってきました。
★ 訳者 さん
コメントありがとうございます。^^
私も、時々 DVDを再び見たりして記事のリメイクしたりしてますから、、どんなに古い記事でも気にせずコメントして下さるとありがたいです。
「新宿鮫」は 館ひろしがシリーズ化して演じているのもありますが、私は この真田の映画の方が好きなんです。
なんか、こっちの方がリアル感や緊迫感があるんですよね
>警察内部の縄張り争いを真正面に描いた作品
たしかに そう言われると、思い浮かびませんね…
>荒唐無稽な画面にならざるを得ない改造銃が、妙にリアルな点。
たしかに、それは 私も見てビックリしました。^^
>この頃の警察ものは、いざアクションシーンになると、いきなり波止場や、廃工場に移るのが当たり前の頃ですから、
ですね^^ ショットガンで ヘリから狙撃する団長なんてのもいましたもんね^^;
>また、この作品はテレビ局が映画事業に参入する先駆けのような映画だったと記憶していますが、この頃のクオリティの高さは姿を消し、いつの間にか、安直な作りの映画が多くなっているのは残念です。この監督が、その後、何を撮影したのか、妙に気になってきました。
ふむ、そう言われると たしかにそうですね ちと、私も研究してみたいと思います。^^
レスありがとうございました。
>「新宿鮫」は 館ひろしがシリーズ化して演じているのもありますが、私は この真田の映画の方が好きなんです。
私は、館ひろしは、食わず嫌いでして、この配役は ”鮫島”→サメに似ている→館ひろし という悪いギャグとしか思えないです。
少なくとも原作では、キャリア崩れの知性の光る役なので、ちょっと館ひろしじゃイメージが違いすぎです。
ちなみに、原作で、最初の1作目で重要視されていた自殺した同僚の手紙はその後、どうなったのか気になるところです。そろそろ鮫島刑事も定年間近ぢゃないかと思いますし、持ったまま退職かもしれません。
(映画では、そのあたりを思い切って削っていますが、それは、それで良いと思います)
>なんか、こっちの方がリアル感や緊迫感があるんですよね
脚本もよくできていて、最後まで、てっきり”ヤツ”が犯人だと思っていました。
考証に警察オタクが入っているのは間違いないですね。今となっては、昔の制服がなつかしいです。
署内で名札をつけるのも、『踊る・・』以前では、なかった考証です。また、ラストシーンで出てくる警官の防弾チョッキもドラマや映画では、レアアイテムだと思います。普通は、面倒くさいから全員、”機動隊と盾”にしちゃうシーンです。
(↑上の写真で、室田日出男のバックにいる制服警官が着ているチョッキです)
★ 訳者 さん
>”鮫島”→サメに似ている→館ひろし という悪いギャグとしか思えないです
大笑いさせていただきました^^
私も「知的」って部分で 大きく疑問を感じてましたから
>最後まで、てっきり”ヤツ”が犯人だと思っていました。
ですね、ミステリーとしても 充分に及第点だったと思います。
>自殺した同僚の手紙
そうなんですよね 私も気になっちゃって…^^;
だから、続編が出ると買って読むんですけど 段々、クォリティが下がっちゃって…^^;
>防弾チョッキ
あ、それは気づきませんでした^^;
私は 特殊警棒を鮫島が使うシーンを見て、そう言えば 当時の警官は(特殊じゃないのも含めて)携帯してたよなぁ…と思い出したり、他の刑事物では 警棒を使うシーンは殆ど見ないナァ…なんて感じてました。