2006年12月06日

●冬の華


1978年公開作。 

高倉健が主演の映画で もし、ブタネコ的ベスト3を挙げろと言われたら 必ず、入れる1作




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あらすじをザックリと語ると…


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仲が良かった兄弟分の裏切りを許すわけにはいかず、主人公:高倉健は刺し殺す。


その為、15年間服役したわけだが…


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自分が殺した兄弟分の娘を 弟分(田中邦衛)に言い含めて 陰から養育の支援をし、


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その娘(池上希美子)から いつしか「足長おじさん」的存在として慕われる。


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刑期を終えて出所し、再び横浜に戻った主人公だったが 15年という時代の流れに いろんなものが変わっていた。




さて、この作品は いろんな部分に分水嶺的存在になった感が 私には拭えない。


元々、東映という映画会社は「東映ヤクザ映画」と呼ばれたジャンルを確立し、「仁義なき戦い」シリーズなどヒット作が有名だが、そのシリーズの前までは「任侠路線」が主流で それを支えたのが「主演:高倉健」


しかし、高倉健は1975年公開:「新幹線大爆破」以降 任侠路線からは離れ、1977年においては「八甲田山」「幸福の黄色いハンカチ」と 2本の大ヒット作でヤクザ・イメージからは 大きく変わろうとしていたわけで そんな高倉健が主演した最後のヤクザ映画が この「冬の華」と私は考える。


それに 1980年前後からビデオ・レンタルが始まり、Vシネマというジャンルが確立されたせいもあって ヤクザ物作品の殆どは劇場映画では無く、Vシネマで制作されるのが主流となった事もあり、東映という映画会社の制作姿勢も随分と変わった。


また、この「冬の華」は 脚本が倉本聰なのだが、TVドラマでは名作の多い倉本聰ではあるが、この「冬の華」以前の作品に関しては 率直に言って秀作は無い。^^;


さて、「冬の華」の主な出演者を挙げると…


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「高倉健」


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「北大路欣也」


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「池上季実子」


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「田中邦衛」


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「夏八木勲」


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「小林亜星」


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「峰岸徹」 「寺田農」


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「小林稔侍」


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「岡田真澄」


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「三浦洋一」


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「小池朝雄」 等々…


批評家の中には 折々に流れるチャイコフスキーのピアノコンチェルトや 組長が「シャガールは良いぜ シャガールは」と絵を誉めたり、波止場でスケッチをする姿が滑稽だ…なんて評もあるが、私には 単なる粗探しにしか感じない。^^;


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敵対するヤクザ者に無言で応対しながらも、あまりのしつこさに怒りが爆発 兄貴格を殴り倒して悠然と立ち去る様は 往年の「健さん」であり…


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唯一見せた笑顔は慈愛に溢れ…


思うに、この「冬の華」は 任侠路線に対する高倉健の決別の意味合いを込めて 倉本聰が仕上げたレクイエムなんじゃないかな… と思わされるのは


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このラスト画像からだ。


これこそ、「高倉健の映画のラストはこうなんだ!!」という気合い漲るカットなんだな^^


久しぶりに この約30年前の映像を再見してみて 小池朝雄、岡田真澄、三浦洋一…といった往年の名優達が実に懐かしい。


小林稔侍や夏八木勲や田中邦衛が 実に若い。^^


この先、30年後に田中幸太朗や小出恵介や玉木宏や安藤政信が どれだけの役者に成長しているのだろう?


今、学生の年齢の方々 ほぼ30年後に 今の映画を再見した時、どう感じ、どう思うのだろう?


「歴史は繰り返す」という言葉があり、意味は若干違うかもしれないが^^; その時に、


「ありゃ、名作だよ」


と記憶に焼き付く名作が どれだけあるのだろう?


まぁ、余計な御世話だが 今、この偏屈で頑固なオッサンが感じている事を きっと同じ様に感じる時がくると思うし、その時に名作として思い出す映画は様々とは思うけど…


私にとって この「冬の華」は そんな1本のひとつなんだ…と強調して この記事を結ぶ事にする。^^;


記述者:ブタネコ | 掲載日時:2006年12月06日 04:45 このエントリをlivedoorクリップに追加 このエントリーのlivedoorクリップ被リンク数 このエントリーを含むはてなブックマーク このエントリーのはてなブックマーク被リンク数
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