2007年03月15日

●フラガール


映画「フラガール」のDVDを入手したので観た




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とうとう、映画「フラガール」のDVDを入手したので 早速、観た。


楽しみにしていた気持ちに 見事に応えてくれる実に秀逸な一本だった。(ToT)


友人達から 色々と前評判は聞いていたし、日頃 徘徊しているいくつかの映画サイトでも 皆、こぞって高い評価を与えていたのも充分に頷けた。


で、何から感想を述べよう…と思う時、どこから語れば良いかを迷うほど 良い部分が沢山あって困るわけだが… 私は私の思った事を 以下に好き勝手に語らせて貰う事にする。^^;


さて、多くの映画評によると ラストの「蒼井優」が踊るダンス・シーンを絶賛するモノが多い。


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確かに、目が離せなくなって惹き込まれるシーンであり、実に素晴らしいと思うが、これは「花とアリス」を観た人なら「蒼井優」は これぐらい見事にこなすポテンシャルの持ち主だという事を知っているだけに 絶賛すべきシーンとは思うけど、この「フラ・ガール」だけを誉め称える多くの感想には違和感を覚える。


なので、私は違うスタンスで「蒼井優」を称えたいと思うわけで…


私は 正確に数えた事は無いけれど、今までに随分と映画やドラマを見てきた。


当然、それらに出演していた何人ものの女優も見てきたし 個人的にファンだった人も多い。


そんな数多いる女優達の中で プロフィールの特技に”バレエ”等「踊り」を挙げている者が少なく無いが、印象強く記憶に残る様なダンス・シーンを見せてくれたのは?と思う時 私がパッと思い浮かべるのは


  ・「愛情物語」の「原田知世」


  ・「昨日、悲別で…」の「石田えり」と「村田香織」


そして、最近では「花とアリス」の「蒼井優」


つまり、「蒼井優」は 一度成らず二度までも、しかも、前回は「バレエ」で 今回は「フラ・ダンス」という 別の踊りで魅了させてくれたのだ。


これって、私にとっては凄い事なんだよね^^


日頃、ロクに本を読んだ事もないクセに 履歴書の趣味の欄に「読書」と書く 大嘘つきは星の数ほどいる。


同様に、タレントとしてウケを良くするために「特技:バレエ」という芸能人も多いけど、私に言わせれば「蒼井優」の「踊り」は プロとして充分に金を要求するべき価値を持った「本物」だという事だ。


もちろん 私は踊りの専門家では無いから あくまでも技術的にどうこうなんて事は語れない。


しかし、いちドラマ愛好者として「蒼井優」の踊りに それも二つの作品で、別の踊りにそれぞれ感動させられた… その感動は金には換えられないぐらい価値有るもの…って事で


「蒼井優」よ ありがとう。^^


と、なるわけだ。




さて、物語的な部分について触れれば…


全体的なストーリーの展開は ハッキリ言ってベタである。


ゆえに、物語を部分的に抜き出して 個別にどうこう言うのは あまり意味を感じない。


なので、別の視点から指摘すれば…


まず、この作品における「蒼井優」の描き方、監督の演出意図の中で 最も、巧いなぁ…と感じたのは


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物語序盤の「蒼井優」は 典型的な「芋ネェチャン」である。^^


それが、物語が進むに連れて…


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どんどん垢抜けていく様が見事。


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尚かつ、場所柄か「茨城弁」と「福島弁」を足して2で割ったような方言で喋るところが「若手女優に方言で喋ってもらう会」会員の私としては もう、それだけでも感涙モノでもある。


次に、こういう言い方をすると反論を浴びるだろうナァ…と思いつつ 敢えて言わせて頂くと


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「松雪泰子」が やはり、冒頭で度肝を抜くような踊りのシーンがあり、それを高く評する方が多い。


その点に関して 同意する私ではあるが、この作品で「松雪泰子」を高く評価したいのは その「踊り」のシーンよりも


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都落ちした 落ち目のダンサーとしてのプライド高さを演ずる中で…


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年齢的に ひとつの壁を乗り越えたとすら思える程の「老け顔」だ。


彼女は 今までずっと「綺麗な女」という役柄が多く、時にはコメディとして「弾けた女」を何度も演じて見せてきたが、この「フラ・ガール」が初めてじゃないかなぁ「自然な老け顔」を見せたのは


女性に年齢を聞くのは失礼な話であり、「老い」的表現を用いるのも心苦しくはある。


しかし、10代や20代における「女の子」から 20代後半から30代の「女性」 そして「40代」のオバチャン…といった風に 段階的な世代観は内面もさる事ながら外面でも 口に出せないだけで重要なファクターとなる。


この場合、「美」という部分で 特に女優であれば 中には「老け」は忌避したくなっても仕方が無いとは思うのだが、そこをサラリと面に出す潔さに 私は彼女の「女優魂」を見た思いがする。


で、その次に目を惹かれたのが…


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炭坑マンを好演した「豊川悦司」


最近、「寺島しのぶ」とコンビの作品が数本続き 個人的に大の「寺島しのぶ」嫌いの私としては「豊川は見たい」のだが、それ以上に「寺島を見たくない」という気持ちが強く、だからそれらを見ておらず、「トヨエツ砂漠」だったわけだが…

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「蒼井優」の心優き兄…という姿や


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「松雪泰子」との掛け合いにも 和む演技を見せてもらい…


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今、俳優陣の中で 最も脂ののった取り立て屋を演ずる「寺島進」との掛け合いも実に見事^^


それと、


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「岸部一徳」の 所々にポイントとなる渋い演技も 誉めておかずにはいられない。^^


けどね、この作品で 最も誉めるべき女優は


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「蒼井優」の親友役を演じた「徳永えり」だ。^^


この娘の演技が秀逸だったおかげで 中盤までの物語がビシッと締まったと言って過言では無いと 私は思う。


で、最後に 個人的総論を述べれば…


炭坑が落ち目になり、人員がリストラされ 首を切られた人の再就職や 街の活性化や、企業としての存続… それらの行き着いた先が常磐ハワイアンセンタ…だったという歴史の変遷を眺める時、道産子の私としては かつて炭坑として栄え、今では衰退してしまった砂川、美唄、歌志内…といった 道内の街を重ねて見てしまう。


そんな中にあって 最近は財政破綻ですっかり有名になってしまった夕張は 他の炭坑街に比べて 「石炭の歴史村」や「映画の街」 そして、「夕張メロン」という特産などもあって 他の炭坑街に比べ、傍目には随分と恵まれた街であったにも関わらず財政が破綻した。


この「フラ・ガール」という映画がヒットするのと時を同じくして 夕張という街が破綻したのは 運命の皮肉なのか? つい、そう感じてしまう事がある。


最近では 夕張を支援しよう…と有志的な活動を呼びかける声や「何故、破綻したのかか?」と言う部分に 中途半端にドキュメンタリー報道を行うマスコミが多いけど、北海道の場合「ばんえい競馬」もそうだけど 何故か行政や助け船を出してくれる企業の出現に期待したり甘えたりするばかりの話に終始し 民間の活力が薄い感が強い。


ゆえに「フラ・ガール」の物語全てがノン・フィクションとは思っていないけれども、この作品に登場する人々の根底に流れる「想い」が判らなければ夕張が再興する日は来そうに無いなぁ…なんて思うばかりだ。


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それにしても…


「蒼井優」の笑顔って どうして、惹き込まれるぐらいに いつも可愛いんだろ。




記述者:ブタネコ | 掲載日時:2007年03月15日 21:51 このエントリをlivedoorクリップに追加 このエントリーのlivedoorクリップ被リンク数 このエントリーを含むはてなブックマーク このエントリーのはてなブックマーク被リンク数
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コメント

ラストのダンスシーン以外にも、前半の女の子同士の友情等グッとくる場面が何箇所もあって
ベタな展開だけど、私はがっちりハマってしまい
ボロボロ涙が出て止まりませんでした。
徳永えりさん、いじらしくてかわいかったですね。

岸辺一徳さんは(嫌味な上司役もいいけど)飄々とした人で
寺島進さんは、はまりすぎなくらいの取立て屋
トヨエツは、少し影があって、家族思いで働き者
気になる俳優が、魅力的なみたいと思う役柄で出てきてくれてうれしかった。

蒼井優さんのダンスは、炭鉱の町の将来を人任せでなく(女の子達)自身で切り開いていこうという
気概と厳しさと喜びが感じられて、胸を打ちます。
蒼井さんはもう、どんな種類の踊りでも出来ちゃいそうで
また何年か後に、全然違う役・展開で魅せて欲しいなあ。


コメント by satomin | コメント受信日時 : 2007年03月16日 15:45

★ satomin さん

>また何年か後に、全然違う役・展開で魅せて欲しいなあ。

本当に 私も そう思います。^^

彼女なら「カルメン」でも「盆踊り」でも 艶やかに踊って見せてくれると確信しております。^^


あと、個人的私信を申し上げますと…

御指摘の作品を 実は私も観るのを物凄く楽しみにしております。

もちろん、観たら記事にします。

でも、DVDが出てからになりますので 気長にお待ちいただけると幸いです。^^

コメント by ブタネコ | コメント受信日時 : 2007年03月16日 22:32

この間遅ればせながら映画館で観てきました。
感想というかツボがブタネコさんとかなり近いですね。

最初の出だしで、蒼井優のあのイモネエチャンぶりにやられました。
やっぱり田舎の女子高生は方言でしゃべって欲しい。
とは思う物の、私の地元の女子高生はバリ方言でしゃべっていても全く感動しない。
そりゃそうですよね、しゃべってるのが関西弁だと漫才にしか聞こえない。(笑)

話がそれましたが、映画はたとえて言うなら料理と同じで、その素材を生かす脚本と演出で結果が大違いの物になると思います。
最近の映画には素材のネームバリューに頼り切ってる駄作が少し多くって悲しくなりますが、この映画はちゃんと料理しきってると思えますね。
持ち味を生かしながらもうまく味付けをしている。
一例を挙げると、松雪泰子というのは私の中ではちょっとタカビーな女というイメージが有るんですが、その世間でそう思われていそうなポジションに置いた登場をさせながらも、「いやああいう女に限って虚勢を張ってるに違いない」という裏読みを見事に叶えてくれる進行で落としてくれる。
ホントに観る側の気持ちを心得てる感じです。もちろん素材(役者)がその料理に値する味(演技力)が有って成り立ってる訳ですけれどね。

コメント by あらん | コメント受信日時 : 2007年03月16日 23:01

★ あらん さん

>映画はたとえて言うなら料理と同じ

言い得て妙だなと思いました^^

まさに、仰る通りとも

コメント by ブタネコ | コメント受信日時 : 2007年03月17日 20:18

ベタなんだけど、素晴らしい映画でした! ラストのフラのシーン、みんなの笑顔がキラキラしてる。
ラストでたっぷり演目をみせるのは、「ウォーターボーイズ」「スィングガールズ」などでもはやおなじみの手法ですが、彼女たちが背景に抱える事の大きさに、よかったねえと自然に笑顔が出ました。

私はもう、物語の最初のあたりからボロ泣きで観てたんですが、登場人物のほとんどに感情移入できてしまうんですよね。特に早苗ちゃんには泣かされました。そして高橋克己さん演じる父親の言動についてもなんか理解できてしまう。そのあたりが秀逸なところです。
豊川悦司さん炭鉱の男衆のぶっきらぼうな優しさ加減も素晴らしかったです。
そして蒼井優ちゃんはもはや私がどうこう言えません^^

蒼井優ちゃん、そして男性で言えば松山ケンイチくん、この二人は例えるなら豆腐のような俳優さんだと思っています。その心は、素材に強烈な個性はない代わりに、様々な味や形になって楽しませてくれるということです。お粗末さまでした^^;

コメント by しき | コメント受信日時 : 2007年04月08日 17:54

★ しき さん

>豆腐

面白い例えですね^^

その例えにノッて申し上げれば「すき焼き」や「おでん」の豆腐が 私は大好きなんです。

時間をかけて煮込まれて味が沁みた豆腐は最高だと思っています。

蒼井優や松山ケンイチが この先、いろんな味が染み込んだら…

とても、楽しみです。^^

コメント by ブタネコ | コメント受信日時 : 2007年04月08日 19:45
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