1999年公開の映画「ナビィの恋」を見た。
先入観だと言われれば それまでだが、この映画は大好物である「西田尚美」が主演なんだと思っていた。^^;
で、その観点は けっして間違ってはいないのだと思うのは 映像内の随所に、輝いた「西田尚美」が散りばめられているからであり、
最近の「西田尚美」には見られない 映画『ひみつの花園』で魅せた コミカルな部分や
オバカな部分の描写を見ると あぁ、やっぱこの娘良いなぁ…と感じさせる輝きがある。
が、じっくりストーリーを味わうと これは「西田尚美」の話というよりも
「西田尚美」が演じる「ナナコ」という女の子の祖母の話であり、タイトルの「ナビィ」も その祖母の名前である。
ストーリーは…というと 2行あれば語りきれるぐらい単純な話なので あらすじは書けないが、きっと 小難しい評論家に言わせると
「何故、ナナコが島に戻ってきたのか?…って部分の描写が放ったらかしなので 話が薄っぺら」
等と文句を言うのであろう。^^
確かに、ストーリーって部分だけを考えると あまりにも単純明快すぎる感はある。^^;
でもね、いくつかの「描き方」という点に関して この作品は素晴らしい。
まず、「西田尚美」と「村上淳」も それなりに方言を駆使してはいるけれど、それ以外の出演者が 地元の方言で喋るので、ところどころ 何を言ってるのか判らない
おそらくは完璧な地元訛の会話そのものなんだよね
だから、さすがに重要な部分では 方言を共通語に表した字幕が出る。^^;
私は 風土を重要なモチーフに描くなら この手法だと思うわけで、これにより 南国の民家の片隅に放り込まれた様な疑似体験が出来る。
最近、沖縄を舞台にしたドラマや映画がよく制作されるけど、どこか物語に入り込めない部分があったり、違和感を覚える部分は 台詞を標準語で喋っているところにあるんじゃないの?というのが 私の持論なだけに この手法は高く評したい。
そして、いろんな映画サイトなどの「ナビィの恋」の評を拝読すると
「おじぃ」の評価がいろんな意味で高い。
これに関しては私も全く同意で この「おじぃ」無くしては この映画は成立しないと断言できる。
が、私としては「おじぃ」と 同列とは言えないが、効果的なスパイスだったとして
この「ケンジ」という役名の青年を讃えておきたい。
それは、日本国内の いわゆる「過疎地」として問題になっている地域が少なく無いが そんな「過疎地」を支えているのが この「ケンジ」の様な 底抜けにアクティブな若者だという事
それを この映画の製作者は判っている上での描写と感じられたから。
こういう若者こそ 大切して貰いたい、心から そう思うのだ私は。
ストーリーは単純でも 観賞後は、なんか良い時間を過ごせた様な そんな気分になれる映画だった。